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2021年3月1日 モスクワ 秋月悠也

ウクライナ:United Mining and Chemical Companyの競売、2021年4月末までに実施へ

 2021年2月15日付けの地元報道等によると、Vilnohirsk Mining and Metallurgical Plant(VMMP社、ドニプロペトロウシク州)及びIrshansk Mining and Processing Plant(IMPP社、ジトームィル州)を管理するUnited Mining and Chemical Company(UMCC社)の民営化のための競売は、2021年第1四半期末~第2四半期初めに実施される予定である。競売実施に必要な条件は、COVID-19の流行で停止した大規模な民営化を最高会議が解禁することである。
 UMCC社の競売開始価格は、民営化担当アドバイザーが決定し、その後閣僚会議が承認する。現在、同社では競売委員会が民営化条件を作成しており、追って政府に提出し、承認を得る予定である。委員会には、政府、関連企業(業界大手)、監督機関の代表が入っている。これには、経済発展・貿易省、財務省、ウクライナ保安庁、ウクライナ国有財産基金、ドニプロペトロウシク州及びジトームィル州政府の代表のほか、UMCC社会長臨時代理のArtur Somov氏と、審議権を持つウクライナ冶金・鉱山労働組合(VMMP社傘下)の第一次組織の長であるFedor Klimenko氏が含まれる。
 UMCC社は、ウクライナ政府がVMMP社とIMPP社の資産を同社へ移転することを決定した2014年8月に実質的活動を開始し、2016年12月8日に国営企業から公共株式会社へ、2018年12月26日に株式非公開会社へと再編された。ウクライナ政府は2016年8月、UMCC社を2017年の民営化対象企業リストに入れたが、民営化のスケジュールは何度か延期されており、直近の延期の原因はCOVID-19と検疫措置である。UMCC社の民営化を準備しているのはBDO Corporate Finance社(Baker McKenzie社、Baker Tilly Ukraine社及びAsset Expertise社コンソーシアムのメンバー)である。

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