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2021年3月3日 シドニー Whatmore康子

豪:豪州の産金企業、2020年の年間生産量が金価格の高値傾向を背景に過去最高の水準に

 2021年2月28日付けの地元メディアによると、豪州の産金企業の2020年における年間の金生産量が合計で327tと前年比1.5t増となり、暦年の生産量としては過去最高の水準に達したことが豪州の金コンサルタント企業Surbiton Associates社の調査によって明らかになった。同社はこの理由について、同年における金価格の高騰が背景にあるとしており、産金企業が金価格の高騰が続く間に選鉱施設の能力を拡大して金の生産量を増量することを試みているため、これらの施設に給鉱される金の品位が全体的に低下しているものの、選鉱施設の処理能力が伸びているため高品位の金を通常の処理能力で選鉱する場合と同量の金が生産されていると分析している。同年において、豪州のAu鉱山のうちで最も生産量が多かったのは豪Newcrest Mining社の操業するNSW州Cadia金鉱山の823千ozで、次いで米Newmont社のWA州Boddington金・銅鉱山の670千oz、加Kirkland Lake Gold社のVIC州Fosterville鉱山の640千ozが続いたとされている。金価格は2020年8月に2,067US$/ozと過去最高の水準に達した後、現在1,730US$/ozにまで値下がりしているとされている。

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