ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 亜鉛 鉄鉱石
豪:GlencoreのNT準州McArthur River亜鉛鉱山拡張計画、先住民聖地保護機関が「先住民聖地の保護に問題が生じる」として懸念を表明
2021年3月2日付けのメディアによると、NT準州における先住民聖地の保護を行う法定機関であるAboriginal Areas Protection Authority(AAPA)が、同準州でGlencoreが進めるMcArthur River亜鉛鉱山の拡張計画に関し、「先住民聖地の保護に問題を生じさせるリスクが存在する」として、懸念を示したことが明らかになった。AAPAは、Rio TintoによるWA州Brockman 4鉄鉱石鉱山での先住民遺跡破壊に関して連邦政府が2021年3月2日に実施した最新の公聴会の場で、Glencoreの拡張計画においてはズリ堆積場におけるズリの積み上げの高さを80mから140mに拡張することをNT準州政府に申請していることに関し、このズリ堆積場が先住民の遺跡や聖地に近接しているため、これらの遺跡や聖地の保護や維持に重大な問題を生じる恐れがあると表明した。一方、Glencoreは同拡張計画には2020年11月にNT準州政府から認可を取得したが、AAPAがこの認可に反対の意を示していることを背景に、現在のところはズリ石積み上げの高さを現行の80m以内としているとされている。
