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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2021年3月16日 シドニー Whatmore康子

豪:2020年における非鉄金属の探鉱費用、前年比12.5%減も世界で2番目に高い水準に

 2021年3月11日付けの地元メディアによると、豪州での2020年における非鉄金属の探鉱費用は年間で1.67bUS$と前年比12.5%減になったものの、カナダの2.87bUS$に次いで世界で2番目の高い水準であったことが、S&P Global Market Intelligence社の最新の報告書で明らかにされた。一方、世界全体の非鉄金属探鉱費用は、2020年においてCOVID-19の流行による移動制限などを背景に前年比10%減の8.7bUS$となったが、S&P社の予測によると、2021年にはCOVID-19のワクチンが開発されたことや、金属価格が上昇する見通しであることから前年比15~20%の回復が見られるとされている。また、同報告書では、2020年の世界における探鉱費用のうち、金、銅、亜鉛及び鉛の探鉱費用が占めた割合はそれぞれ52%、21%、5%となったとしているほか、同年には低リスクの探鉱が行われる傾向となり、鉱床の場所が判明しておらず空中探査や物理探査などを必要とするようなリスクが高い「グラスルーツ探鉱」の件数が減ったため、一部の国や地域では政府が鉱物生産の減少を懸念して探鉱促進プログラムを実施したとしている。

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