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ペルー:Minera Las Bambas社、ペルーの投資環境や活動見通しなどについてコメント
2021年3月12日付け地元業界紙によると、PDAC2021のPeru Dayで講演したMMG Las Bambas社のOssio GM(商務・財務・ビジネスサポート担当)は、Las Bambas銅鉱山(Apurimac州)は初期投資額10bUS$のペルー史上最大の鉱業投資案件であるとし、2016年の操業開始から現在までに1.5bUS$の追加投資が行われてきたとコメントした。さらに、これまでの納税額は4.4bPEN(ヌエボ・ソーレス)にのぼり、9千名の従業員の25%はApurímac州出身者であるとし、地域の経済、社会、保健の質の向上に大きく貢献してきたほか、2021年における銅生産量は310~330千t、さらに2022~2025年は400千t/年となる見通しを示した。
一方、ペルーではCOVID-19の影響を受けて、2020年の鉱業セクター全体の探鉱活動は前年比40%減となったが、地質的ポテンシャルが高いことに変化はないとし、特にLas Bambas銅鉱山の位置するAndahuaylas-Yauriエリアでは、他にも重要な鉱山やプロジェクトが位置するとした上で、MMG Las Bambas社は意欲的な探鉱活動を開始し、現在Chalcobamba鉱床南部の試錐を実施しているとコメント、その結果同鉱床が13%拡大したことを明らかにした。
さらに、ペルーは鉱山企業にとって多大なチャンスが存在する国である一方、政治的な不安定性は深刻化しているとコメント、COVID-19拡大なども相まった社会争議増加や道路封鎖などにより、鉱業やその他多くの産業活動に影響が及んでいると述べた。また、Cusco州及びApurímac州は、それぞれ全国で2番目及び4番目に多くの社会争議を抱える州であるとし、Las Bambas銅鉱山では操業開始の2016年から現在までに道路封鎖による移動制限を受けた日は、延べ321日間にのぼることを明らかにした。
また、鉱業に由来する税金や財源の活用や管理、鉱業プロジェクトエリアにおける政府のプレゼンス、許認可手続きに係る時間の短縮による予見性の向上、争議の解決に要する時間の長さ、他国に比べ突出して多い規制の数など、改善すべき点は多いとの見方を示した。
