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ニュース・フラッシュ

鉱種:
PGM(白金族) ニッケル
2021年3月24日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Fedorova tundra鉱床のPGM生産、2027年に開始

 2021年3月12日付けの地元報道等によると、Fedorovo Resources社は、2027年にFedorova tundra鉱床(ムルマンスク州)の白金族金属(PGM)生産を開始する計画としている。プロジェクトでは、2つの露天掘り採鉱場と選鉱プラントを擁する採鉱選鉱コンビナートの建設を予定している。
 鉱石年産量は800~1,600万tで、精鉱90~250千t(プラチナ及びパラジウム約8t)を生産できる。2021年に鉱床調査の完了と最終FSの承認を予定している。建設投資額は60bRUB(ロシア・ルーブル)以上と見積もられており、うち6.135bRUBを政府がFedorovo Resources社に北極圏の投資プロジェクトへの支援として補償する。
 Fedorovo Resources社(Fedorovo Holding社傘下)は、Fedorova tundraプロジェクトのオペレータである。Fedorova tundra鉱床のバランス埋蔵量(カテゴリC1+C2)は鉱石2億6,050万tで、PGM348t、金17.9t、ニッケル19万400t、銅27万6,800tを含有する。2020年春、Rostec社が参加するロシアの投資家コンソーシアムがカナダBarrick Gold社からFedorovo Resources社(2034年末までライセンスを所有)を買収し、Rostec社の子会社がプロジェクトの25.1%、実業家Oleg Seleznyov氏の関連企業が残り74.9%を所有している。

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