豪：中国に向けた鉄鉱石の輸出高が前月比12％減の8.5bA$に、旧正月における経済活動の減速が原因か

　2021年3月24日付けの地元メディアによると、豪州から中国に向けた鉄鉱石の輸出高が2021年2月の月間で8.5bA$となり、前月比12％減となったことが、豪州統計局（ABS）の速報で明らかになった。ABSはこの主な理由について、同月における鉄鉱石の輸出量が46.8百万tと、前月比10％減となったことであるとしている。一方、豪Commonwealth Bankのアナリストは、鉄鉱石輸出量の減少に関しては、豪州においては2月がサイクロンの季節であるということが関係しているとしながらも、「中国では1月と2月に旧正月の休暇を迎えるため経済活動が減速する。この季節的な要因を加味すると、2021年2月における豪州から中国に向けた鉄鉱石の輸出高は、実質的には前月比0.9％減であると考えられる。」と分析した。また、ABSによると、2021年2月における豪州の物品貿易収支は、輸出高が前月比2％増の32.1bA$となり、8.1bA$の黒字額を計上したとされている。