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2021年3月31日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Norilsk Nickel社、コラ半島における2021年の排出量は2015年比85%減へ

 2021年3月22日付けの地元報道等によると、Norilsk Nickel社は2021年3月20日、Kola MMC社の製錬プラント(Monchegorsk市)の操業を停止した。同プラントはこれまでKola MMC社のMonchegorskサイトにおける最大の二酸化硫黄排出源であった。
 同プラントの乾式製錬施設は2021年3月初めに炉と転炉の火が落とされ、二酸化硫黄の排出が停止された。今後、同プラントで処理されていた精鉱は全てNorilskディビジョンに送られ、完成品が生産される。このためにKola MMC社の精錬プラントの精鉱出荷拠点が利用される。
 製錬プラントの閉鎖により、Monchegorsk市における二酸化硫黄排出量は2021年に3万t未満に減少し、Nickel町の溶錬施設の停止も併せると、コラ半島における2021年の排出量は2015年比85%減となる。2022年にはKola MMC社の年間排出量は22千tレベルとなる見込みである。
 Norilsk Nickel社は、Monchegorsk市に新たな銅精錬施設を建設する予定である。新規プラントでは、閉鎖されたプラントの2倍となる年間最大15万tの銅を生産できる。当該施設は、最新の「焙焼・リーチング・電解採取」技術を採用し、最高の環境基準を順守するとされている。

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