ウクライナ：戦略産業省、チタン一貫生産体制の構築を提案

　2021年3月19日付けの地元報道等によると、ウクライナ戦略産業省は、同国におけるチタンの一貫生産体制の構築を提案している。Oleg Urusky副首相兼戦略産業相が2021年3月のザポリージャ州訪問時に述べた。
　Urusky氏は、「原料採掘から完成品生産までの一貫生産体制の構築に取り組む必要がある。経営に関しては、Zaporozhye Titanium & Magnesium Combine（ZTMC）、Titanium Institute社、SUMYKHIMPROM社、その他一連の企業からなる独立した持株会社が考えられる。統一的経営センター、統一的生産・財務方針が必要である。」としている。同氏によると、ZTMCはそうした経営センターになる可能性を持っているが、特に海外のパートナーからの投資や資金援助が必要となる。
　ZTMCは欧州で唯一のスポンジチタン生産企業である。スポンジチタンの設計年産能力は2万tであるが、生産設備の老朽化により、現在生産できるのは1万tである。