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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト
2021年4月6日 ヨハネスブルグ 原田武

DRコンゴ:国有企業EGC、零細採掘コバルト商業化支援を正式に開始

 2021年3月31日付けメディアによると、DRコンゴ国有企業General Enterprise of Cobalt(EGC)が零細採掘コバルトの商業化支援の活動を正式に開始した。同社は、国有企業Gecaminesの子会社として2019年11月に設立され、零細採掘者からコバルトを独占的に買い取り、その後の加工・輸出も行う。また、EGCは、「責任ある調達基準」として、安全で厳密に管理された零細採掘現場を確立するための運営原則を発表した。EGCのMD Jean-Dominique Takis氏は、「EGCの基準と関連するフレームワークを適用することで、コバルトの買い手や支援する金融機関は、EGCのコバルトが責任ある方法で市場に投入されていることを確信できる。」と述べた。また、「EGCの生産段階では、零細採掘現場でコバルト鉱石を採掘し、取引センターに輸送、地元の工場にて水酸化コバルトに加工する。多くのステークホルダーや操業支援を担当する協力会社との契約活動は完了しており、現場での様々な活動を効果的に実施することが求められる。特に、鉱山労働者の日々の活動の安全面での指導、近隣コミュニティへの指導が重要である。」と同氏は語った。EGCはマーケット面については、既に資源商社Trafigura社と取引契約を締結している。同契約には零細採掘コバルトの生産管理とトレーサビリティの開発及び関連する資金調達の支援も含まれている。現在、EGCは最初のサイトの開発を準備しており、数か月以内に水酸化コバルトの生産を開始する予定である。

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