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フィリピン:South Cotabato州Tampakan市議会、露天掘り採掘禁止解除を検討
地元メディアが2021年3月29日に伝えたところによると、フィリピンSouth Cotabato州Tampakanの市議会は、銅及び金鉱山の開発を妨げている露天掘りの採掘禁止の解除を求めた。町議会のJohn Mark Baldon議長は、3月15日に決議第589号を可決し、州政府に対し、2010年環境法、特に露天掘り禁止の見直しを求めたと述べた。市議会は、土地所有者が土地を採掘事業に開放することへの同意を含め、鉱業会社がその事業を進めるための要件を整備したと主張した。
採掘事業に反対した環境正義イニシアチブ(Convergence of Initiatives for Environmental Justice Inc.)のRene Pamplona氏は、露天掘り採掘禁止を解除する動きは、採掘グループによる強力なロビー活動にもかかわらず、過去失敗してきたと述べた。2020年10月、South Cotabato地方裁判所第24支部のVicente Peña裁判官は、露天掘りの採掘禁止は引き続き有効であるとし、禁止を取り消す請願に反対する判決を下していた。
これに対し、2020年9月、先住民全国委員会(NCIP)は、Sagittarius Mines Inc.(SMI)に対し、この地域の先住民文化コミュニティが領域内での採掘事業に同意したことを示す認証前提条件(CP)を発行した。TampakanのDanlag部族評議会議長であるBae Dalena Samling氏は、NCIPがSMIにCPを付与したことを称賛し、この採掘プロジェクトは先住民の生活をより良く変えるだろうと述べた。
South Cotabato州Tampakan、Sultan Kudarat州Columbio、Davao del Sur州KiblawanにまたがるTampakanプロジェクトは、平均375千t/年の銅と360千oz/年の金を産出する可能性があり、プロジェクトが開発されれば、フィリピンの経済的繁栄に大きく貢献し、ミンダナオ南部の人々のより良い未来を可能にするとSMIはウェブサイトで述べている。
