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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2021年4月8日 シドニー Whatmore康子

豪:WA州水環境規制局、BHPの操業するWA州Newman鉄鉱石ハブの地下が有毒性フッ素化合物で汚染されていることを指摘

 2021年4月6日付けの地元メディアによると、WA州水環境規制局(DWER)は、BHPが操業するWA州Newman鉄鉱石ハブにおける地下の土壌や地下水が、消火薬剤などに使用される有毒性のフッ素化合物「パーフルオロアルキル化合物(PFAS)」によって汚染されていることを、同局の作成した報告書で指摘したとされている。BHPによると、この汚染は同社がNewmanハブで消火活動や消火訓練などを行ったエリアで生じているとされているが、DWERは同エリアにおいて消火薬剤の残余物が、防漏水加工の施されていない廃水池に廃棄されたことが汚染の原因となったのではないかと推測している。DWERは、この汚染がNewmanハブで採掘を行う作業員の健康や、同ハブに近接する飲料水供給エリアの環境に被害を及ぼすことを懸念しており、同ハブのPFAS管理に関する暫定計画を2021年4月中に同局に提出するよう、BHPに要請したとされている。また、DWERは、同ハブにおいてはアスベストによる汚染や、発電所跡の地下水表面に液化炭化水素やディーゼルが浮いているのも発見されたとしている。

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