ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 鉄鉱石 その他
豪:WA州、COVID-19蔓延防止の移動制限などにより鉱石運搬トラックの運転手が不足
2021年4月19日付けの地元メディアによると、WA州では、COVID-19蔓延を防ぐために行われている移動制限などを背景に、鉱石運搬トラックの運転手が不足していることが明らかになった。豪Mineral Resources社は、同社がWA州Yilgarn地域で行う鉄鉱石事業において、過去6か月間の鉄鉱石生産量が10.1百万tとなった一方で、同期間における出荷量は8.5百万tとなり、2020/21年度の出荷量を当初予測の19.5~20.5百万t/年から17.4~18.0百万t/年に下方修正したとしている。この理由については、WA州政府がCOVID-19蔓延を防止するために、2020年4月頃から突然州境を封鎖したことによってトラック運転手の調達が困難になり、鉱石を港湾まで運搬することに支障が生じたためであるとしている。また、豪州の大手運輸企業であり鉱石運搬を主要事業の1つとするBis Industries社は、「現在、WA州では鉄鉱石企業が既存鉱山における資源の枯渇を補うために小規模な衛星鉱山を開発する傾向にあるが、これらの鉱山から既存の選鉱施設に鉱石を運搬する手段の大半はトラックであるため運転手の需要が増加しており、2020年半ばからは運転手が不足するという問題が生じている。」としている。
