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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年4月28日 モスクワ 秋月悠也

カザフスタン:独Monterra Group、ジャンブール州で金開発プロジェクト実施へ

 2021年4月17日付けの地元報道等によると、2021年4月、ジャンブール州Kordai地区で、新規採鉱製錬コンビナートの定礎式が行われた。当該プロジェクトは、KAZAKH INVEST社の支援の下、ドイツ企業Monterra Group AG(Questa Capital GmbH)が実施するもので、プロジェクトは3つのフェーズで実施され、最大5百万tの鉱石の採掘・処理を予定している。また、総投資額は810bKZT(カザフスタン・テンゲ)、プロジェクト実施期間は2049年までを予定している。
 コンビナートでは、ドレ合金での金生産を予定しており、金年産量は第1フェーズが最大1t、第2フェーズが同5t、第3フェーズが同10tとなる。なお、カザフスタンの現行法ではこの貴金属の海外への輸出は禁止されている。
 Karatas-Maibulakエリアの鉱床における採掘は露天掘りで行われ、坑内採掘に移行していく。採掘される鉱石は炭素質物質、砒素、多金属を多く含むため、欧州で利用されている先進的精鉱処理技術(Albion Process)を採用するとされている。
 鉱業コンビナート建設及び金鉱山開発に関する覚書は、2016年にジャンブール州政府とMonterra Group AGとの間で調印された。また2016年には、Karatas-Maibulakエリアにおける金及び随伴成分の探査に関する契約も締結された。

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