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インドネシア:政府高官がPTFIのWeda Bay製錬所計画の中止に言及、PTFIは交渉中と発表
地元メディアが2021年4月30日に伝えたところによると、インドネシア・エネルギー鉱物資源省のRidwan Djamaluddinの鉱物石炭総局長は、PT Freeport Indonesia(PTFI)が、North Maluku州Weda Bayにおける中国ステンレス鋼大手中国青山集団(Tsingshan)と共同で実施予定であった銅製錬所開発計画を中止したと述べた。PTFIとTsingshanは、Weda Bay工業団地で2.4百万t/年の銅鉱石処理能力を有する製錬所開発のため協議を続けていたが、PTFIの株主である米Freeport-McMoRan(FCX)は、相互の協議が受け入れ可能な合意に至らず、当面の間、PTFIはEast Java州で1.7百万t/年の鉱石処理能力を有する製錬所開発計画を継続する旨を述べるとともに、製錬所の推定開発資金は約3bUS$で、株主間契約に基づき、PT Inalumが51%、FCXが49%を負担する旨述べた。
一方、地元メディアが2021年5月4日に伝えたところによると、PTFIは、Weda Bay工業団地での銅製錬所開発計画に関し、Tsingshanとの交渉はまだ進行中であると述べた。PTFIのコーポレートコミュニケーション担当のRiza Pratama副社長は、PTFIはまだTsingshanとの交渉に取り組んでおり、同社との協議を継続しながら、当初のEast Java州Gresikでの銅製錬所開発計画にも取り組んでいると述べた。
PTFIは、East Java州Gresikで2百万t/年の処理能力を有し、総投資額が3bUS$の銅製錬所を開発するため初期プロセスを開始したものの、莫大な投資コストを削減するため、処理能力目標を1.7百万t/年に下方修正し、East Java州でPT Smeltingが運営する銅製錬所の処理能力をさらに300千t/年追加した。
その後、TsingshanはPTFIに対し、Weda Bay工業団地のニッケル加工施設で銅製錬所を2.5bUS$で開発し、2.4百万t/年の処理能力で、600千t/年の銅カソードを生産することを提案した。政府高官は、Tsingshanが投資の約92.5%をカバーし、PTFIが残りの7.5%をカバーすると述べていた。
