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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2021年5月17日 シドニー Whatmore康子

豪:Pilbara Minerals社、WA州Pilgangoora鉱山におけるリチウム塩製造のスコーピングスタディに関するMOUを製造テクノロジー企業と締結

 2021年5月11日付けのメディアによると、豪Pilbara Minerals社は、同社の操業するWA州Pilgangooraリチウム鉱山で生産されるリシア精鉱のうち、比較的低品位の細粒精鉱を利用して濃縮リチウム塩を製造するというプロジェクトのスコーピングスタディを行うMOUを、シドニーを拠点とする製造テクノロジー企業Calix社と締結したことを明らかにした。両社はこのMOUに基づき、Calix社の開発した焼鉱技術を用いて、リシア精鉱から濃縮リチウム塩を製造する実証プラントの建設に関する共同スコーピングスタディを行うとしている。Pilbara社は、同プロジェクトが実施となった場合、製造されるリチウム塩がさらに精製されてリチウムイオン電池(LIB)の原料となることやリン酸鉄リチウム正極材として直接利用可能な水準となることを目標としている。また、同社によると、Calix社の焼鉱技術によるリチウム塩の製造は電気炉を使用するため、再生可能エネルギーによる電力を利用することによって温室効果ガス(GHG)排出量を削減することが可能であるとされている。

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