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中国:戦略経済対話無期限停止による鉛市場への影響
2021年5月6日付けの現地報道によると、中豪間の戦略経済対話の枠組に基づく一切の活動について即日無期限停止が決定されたことに伴って、鉛市場では輸入状況について変化があった。
過去5年間の鉛精鉱の輸入状況を見ると、中国が豪州から輸入した鉛精鉱の割合は大きくないが、状況は変動している。2015年、2019年に豪州から輸入された鉛精鉱の割合は比較的高く、14%前後に達した。他の年には、鉛精鉱の輸入比率は5%前後となっていた。2020年、中国が豪州から輸入した鉛精鉱は8.72万tで、輸入割合は6.49%であった。
| 年 | オーストラリアからの 輸入量 |
輸入総量(万t) | 占めている割合 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 28.29 | 189.83 | 14.90% |
| 2016年 | 4.30 | 140.92 | 3.05% |
| 2017年 | 1.94 | 119.92 | 1.62% |
| 2018年 | 6.10 | 122.71 | 4.97% |
| 2019年 | 22.39 | 167.52 | 13.37% |
| 2020年 | 8.72 | 134.28 | 6.49% |
出典:税関統計・創大鉄鋼
生産量を見ると、中国の鉛生産は世界で占める比率が最も大きく50%近くを占める。ここ数年、欧州や米国の鉛生産は比較的安定しており、最も生産拡大しているのがアジアの国で、そのうち中国、インド、韓国での生産拡大が顕著である。
全体を見ると、豪州産鉛精鉱の中国への輸出に対する影響は限定的である。戦略経済対話無期限停止の状況下、豪州からの輸入分を取り除いても、国内業界への影響も大きくない。再利用率が高い金属である鉛について、今後の成長動向を見ると一次鉛が占める比率が次第に低減する可能性がある。データによると、2021年の鉛製錬企業では新規増加する生産能力は2.81百万t/年を予定しており、2020年と比べ1.812百万t/年を拡大し、増加率は64.48%である。
2021年まで、中国の再生鉛の製錬能力は約7百万t/年近くに達した。国内の鉛年間消費量は約5.6百万tある。国内の鉛産業は再生鉛から一次鉛への代替段階にあり、長期的にみると鉛精鉱が減少することによって業界全体に対する重要度は下がり続けることになる。
また、中国は世界にとって最大の消費市場であり、鉛製錬生産能力も世界第1位を占めている。豪州産鉛精鉱の輸出を引き受けられる国は中国を除いて多くなく、豪州が中国への鉛精鉱の輸出を一時的中止する場合、豪州に対する影響が最も大きいと予測される。


