中国：中国工業情報化部材料工業司、「2021年1～3月アルミ業界動向」を発表

　2021年5月7日付けの現地報道によると、中国工業情報化部材料工業司は「2021年1～3月のアルミ業界動向」を発表した。
　国家統計局の統計によると、2021年1～3月のアルミナ・電解アルミ・アルミ材の生産はそれぞれ19.23百万t（前年同期比13.7％増）、9.76百万t（前年同期比8.8％増）、13.89百万t（前年同期比31.1％増）であり、生産量は安定して伸びた。
　中国有色金属工業協会の統計によると、2021年以降、アルミ価格は継続的に高騰しており、過去10年間最高値を更新したこともあった。2021年3月の平均現物価格は前年同月比40.8％増の17,363元/tで、前月比7.9％を拡大した。2021年1～3月の平均現物価格は前年同期比20.6％増の16,201元/tで、前四半期より3.4％を拡大しており、価格は継続的に高騰した。
　アルミ原料の輸入は一部減少するも、アルミ材輸出は拡大。税関総署の統計によると、2021年第1四半期のボーキサイト、アルミナ（実物量）の輸入量はそれぞれ27.17百万t（前年同期比4.3％減）、756千t（前年同期比26.5％減）で、下げ幅は1～2月よりそれぞれ2.7ポイント、2.8ポイント縮小した。アルミスクラップ、未圧延アルミの輸入量はそれぞれ221千t（前年同期比11.2％増）、552千t（前年同期比156％増）であった。2021年1～3月のアルミ材輸出量は前年同期比9.6％増の1.235百万tであった。