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2021年5月25日 ジャカルタ 川村伸弥

インドネシア:政府、石炭と金の価格高騰を受け、ロイヤルティを引き上げる計画を発表

 地元メディアが2021年5月20日に伝えたところによると、インドネシア政府は、鉱産品価格が高騰する中でより多くの収入を得るため、特に石炭と金の鉱業ロイヤルティを引き上げる計画を進めている。エネルギー鉱物資源省のRidwan Djamaluddin鉱物・石炭局長によると、ロイヤルティの税率変更案は、エネルギー鉱物資源省政令(鉱物石炭分野の税外収入に関する改定政令:2019年第81号)の改訂の一環として行われるもので、現在、財務大臣の調整のもと、関係省庁間で評価・議論されていると述べた。同局長によると、同省は2020年12月、石炭と金の価格高騰を受け、石炭と金のロイヤルティ変更を提案したとのことで、変更案では、石炭のロイヤルティは石炭価格の動向に合わせ調整され、金についても1,700US$/Tozを超える場合には、価格動向に応じて調整されるとのことである。
 エネルギー鉱物資源省政令2019年第81号では、金のロイヤルティは販売価格に応じて3.75~5%の範囲で設定されており、例えば金の販売価格が1,300~1,400US$/ozの場合は、ロイヤルティは3.75%、1,700US$/oz以上であれば、ロイヤルティは5%に設定されている。また、石炭のロイヤルティも複数あり、石炭採掘契約を有する炭鉱会社には13.5%のロイヤルティが適用されるが、鉱業事業ライセンス(IUP)を有する炭鉱会社のロイヤルティは、石炭の発熱量が4,700kcal/kgの場合は販売価格の3%、4,700~5,700kcal/kgの場合は5%、5,700kcal/kg以上の場合は7%のロイヤルティが適用されている。

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