チリ：Escondida銅鉱山およびSpence銅鉱山の労働者がストライキを呼びかけ

　2021年5月26日付け地元メディアによると、Escondida銅鉱山およびSpence銅鉱山において、労働組合が2021年5月27日午前8時からストライキを開始すると報じた。労働組合のJessica Orellana委員長は、環境や人的被害を避けるため最小限の業務のみ運営される、とコメントした。
　同組合には205名の労働者がおり、鉱山から約1,300km離れた首都サンティアゴにある総合オペレーションセンター（CIO：Centro Integrado de Operaciones）から鉱山のピット、カソードおよび精鉱プラントを操業している。2021年5月25日夜、前週に始まった5日間に亘る労働局の調停期間が終了し、両鉱山の労働組合は企業側の提案を拒否した。Roberto Robles書記長は、「個別契約による利益を団体交渉に含めるよう求めてきたが、企業側はCIOの労働者のための利益しか考慮せず、他の分野について考慮されなかった。」と述べた。
　労使交渉は2021年3月末から行われているところ、労働局の調停による協議では解決に至らなかったことから、労使双方が同意すれば、さらに5日間話し合いを続けることができる。