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- 銅
チリ:環境裁判所、国家防衛委員会、Atacama先住民族評議会およびEscondida銅鉱山会社間の合意案を承認
地元メディアによると、2021年6月2日、第1環境裁判所(Antofagasta州)はPunta Negra塩湖の帯水層での環境被害の解決にあたり、国家防衛委員会(CDE)、Atacama先住民族評議会およびEscondida銅鉱山会社の間で調停合意案を承認した。2020年4月、CDEは同鉱山会社が1990~2017年に生産プロセスのために水を汲み上げたことが原因で、Punta Negra塩湖の環境被害が発生したと主張し訴訟した。
本合意案は、Punta Negra塩湖とその周辺地域におけるESGの設定、帯水層回復のための管理計画の策定など、環境省の承認が必要とされる19の管理措置が含まれている。これらの措置に関する合意額は81.2mUS$であるが、必要に応じて最大93mUS$に達する可能性がある。
なお、現在Escondida銅鉱山は海水淡水化プラントを利用し、100%海水を利用している。
