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PNG:St Barbara社、Simberi金鉱山における2020/21年度生産予測を従業員の死亡事故による操業の一時停止などを理由に撤回
2021年6月3日付けのメディアによると、豪St Barbara社は、同社がPNGで操業するSimberi金鉱山における2020/21年度の金生産量予測を、同鉱山で2021年5月下旬に従業員の死亡事故が発生して以来、操業が停止されていることなどを理由に撤回したことを明らかにした。同社はこの事故について、詳細は明らかにしていないものの、鉱物資源局(MRA)が現在調査を行っており、同鉱山の採掘作業の再開が同局によって許可される時期は不透明であるとしている。また、同社は同鉱山において廃滓をパイプラインで深海に廃棄する方法(Deep Sea Tailings Displacement:DSTD)を採用しているが、最近、自社の定期調査でパイプラインに不具合が見つかり、PNG政府の環境保護局(CEPA)がこの不具合についての調査を行っていることも、今回生産量予測を撤回した背景となったとしている。同社は、パイプラインの不具合による環境への影響は生じておらず、DSTDによる廃滓の廃棄は現在停止されているとしている。同社は同鉱山における2020/21年度の生産量を当初は95千oz/年と予測していたが、同鉱山で採掘の進捗が遅れていることやCOVID-19の流行により作業員が不足していることなどに基づき、2021年5月にこの予測を80~90千oz/年に下方修正していた。
