閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年6月17日 ジャカルタ 川村伸弥

インドネシア:PTFI、Gresik製錬所開発を決定

 地元メディアが2021年6月15日に伝えたところによると、インドネシアエネルギー鉱物資源省高官は、銅・金鉱山大手PT Freeport Indonesia(PTFI)が、Maluku州Weda Bayでの製錬所建設計画を断念し、代わりにEast Java州Gresikでの製錬所建設という当初の計画に集中することを決定したと発表した。同省のRidwan Djamaluddin鉱物石炭総局長によると、PTFIとMIND IDの両CEOがエネルギー鉱物資源大臣に対して、PTFIがGresikで製錬所を開発することを決定したとの報告書を提出した模様。PTFIの51%の株式を保有するMIND IDのOrias Petrus Moedak社長は、2021年5月初旬、目標とする2023年末までの銅製錬所プロジェクトの完成を確実にするため、2021年5月中に最終決定をしなければならないと述べていた。
 PTFIは、新たな業務契約に基づき国内での銅製錬所の開発を求められており、政府が2024年から未加工鉱石の輸出を禁止するため、遅くとも2023年末までに製錬所開発を完成させる必要がある。PTFIは当初、GresikのJava統合工業港湾団地での銅製錬所開発を計画していたが、中国青山集団(Tsingshan)からWeda Bay工業団地での銅製錬所開発の提案を受けていた。
 PTFIは、Gresikに2百万t/年、総投資額3bUS$の銅製錬所を開発するための初期プロセスを開始したが、巨額の投資費用を削減するため、目標を1.7百万t/年に修正し、East Java州のPT Smeltingが運営する銅製錬所能力をさらに300千t/年追加した。
 Tsingshanは2020年、PTFIに対し、Weda Bayでの銅製錬所開発の投資額2.5bUS$に抑え、2.4百万t/年に拡大し、600千t/年の銅カソードを生産することを提案していた。

ページトップへ