ペルー：Candente Copper社、Cañariaco Norte銅プロジェクトにおける概念調査を終了

　2021年6月15日、Candente Copper社（以下、Candente社）はニュースリリースにて、Cañariaco Norte銅プロジェクト（Lambayeque州）において、Ausenco Engineering社が実施していた概念調査が終了した旨明らかにした。
　Candente社は、本調査の結果明らかになった重要な点として、（1）プロジェクトの大小にかかわらず焙焼炉の必要性が低下し、CAPEXやOPEXが大幅削減の見込みであること、（2）様々な量（40千、50千、60千t/日）の粗鉱が処理可能であること、（3）CAPEXを抑えた小規模な操業の開始後、キャッシュフローを利用した段階的な生産拡大が最適な開発戦略であること、（4）廃滓処理における圧縮やろ過などの新技術適用によりESG（環境、社会、ガバナンス）が改善されること、が挙げられるとしている。
　Candente社のFreeze社長は、特に焙焼炉の必要性の低下は、CAPEXやOPEXの低下だけでなく、プロジェクトに必要となる許認可や操業そのものの簡易化につながる重要なポイントであるとの考えを示したほか、今後は予備的経済評価（PEA）に集中的に取り組み、最適な開発戦略を練りたい、とコメントした。