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豪:2020/21年度における鉱物資源輸出額が310bA$と過去最高水準となる見通し、鉄鉱石輸出額が50%近くを占める
2021年6月28日付けの地元メディアによると、豪州の2020/21年度における鉱物資源の輸出額が通年で310bA$と前年度比7%増となり、過去最高水準を続伸する見通しであることが、豪連邦政府による報告書「Resources and Energy Quarterly」の最新版で明らかにされた。同報告書では、この輸出額のうち鉄鉱石の輸出額が149bA$と50%近くを占め、前年度額と比較して45%増となるとしており、この背景には鉄鉱石価格が2021年に上昇して同年5月に200US$/tに達するなど高値傾向を維持したことがあるとしている。また、同報告書は、豪州における今後の鉱物資源の輸出額について、鉱物資源全体では2021/22年度に334bA$と更に増加するが、2022/23年度には304bA$に減少し、鉄鉱石では2021年後半から価格が下落する見通しであることから減少し始め、2022/23年度には113bA$となると予測している。一方、2020/21年度における石炭の輸出額は、同年度において中国が豪州産石炭の輸出に制限を設けていたことを背景に、一般炭では17bA$と前年度比18%減、原料炭では22bA$と前年度比36%減となる見通しであるとされている。
