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インドネシア:Indonesia Morowali工業団地のステンレス鋼生産量が8百万t/年に増加予測
地元メディアが2021年6月25日に伝えたところによると、Central Sulawesi州のIndonesia Morowali工業団地(IMIP)で新規製錬所の開発が進んでおり、2025年にはステンレス鋼の総生産量が8百万t/年に急増すると予測されている。工業団地を運営するPT IMIPのオペレーション担当GMのWilson Ginting氏は、PT Ranger Indonesia、PT Indonesia Guang Ching Nickel and Stainless Steel Industry、PT Indonesia Tsingshan Stanlees Steel、PT Tsingshan Steel Indonesiaの4社が所有するステンレス工場の設備生産能力は3百万t/年で、内訳は熱延コイルが2.5百万t/年、冷延コイルが50千t/年となっており、2百万t/年のニッケル銑鉄(NPI)の加工から得られると述べた。NPIは、14~19百万t/年のニッケル鉱石、2百万t/年のクロム鉱石、200千t/年のシリコン、300千t/年のマンガン精鉱を加工して得られるものであり、この他、フェロクロム製錬(FeCr 1.2百万t/年)、フェロシリカ製錬所(FeSi 50千t/年)、セミコークスプラント(400千t/年)、コークスプラント(600千t/年)があるとしている。またWilson Ginting氏は、2025年のステンレス生産量8百万t/年を実現するため、IMIPで新たに4つの製錬所を開発中であり、必要な電力を供給するため、総発電量3,000MWの石炭火力発電所を新設すると述べた。現在のIMIPの石炭火力発電所の総容量は1,660MWとなっている。
