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2021年7月6日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦政府、重工業における低炭素排出への移行に関する共同研究センターに今後10年間で総額39mA$の助成金を交付へ

 2021年6月30日付けの地元メディアによると、豪連邦政府は、豪州の重工業における低炭素排出への移行に関する共同研究センターHeavy Industry Low Carbon Transition Co-operative Research Centre(HILT CRC)に、今後10年間で総額39mA$の助成金を交付することが明らかになった。同センターは2020年4月に発足し、同年からの10年間においてWA州Pilbara地域で生産される鉄鉱石を原料に、再生可能エネルギーの水素を利用した直接還元等による製鉄(グリーン製鉄)を行うなどの「鉱業下流事業のテクノロジー」、水素製造や太陽熱などを組み合わせた「統合的技術」、サプライチェーンの開発などによる「低炭素排出への移行の促進」にそれぞれ焦点を当てた3プログラムを実施するとしている。同センターは現在、Rio Tintoや豪Fortescue Metals社などの鉱業企業7社や、WA州政府及びSA州政府などを含め合計40件以上が産業パートナーとして加盟しており、今回の豪連邦政府による助成金の他に、加盟企業から総額173mA$の出資を得ている。同センターは、WA州Pilbara地域やTAS州北部などを鉄鉱石や鉄鋼、水素やアンモニアの各産業のハブとするほか、WA州KwinanaとQLD州Gladstoneをアルミナ産業のハブとしている。

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