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ナウル:Clarion-Clipperton海域におけるマンガン団塊の海底採掘、ナウル政府が国際海底機構に関連規則の早期決定を要請したことにより2023年には解禁か
2021年6月30日付けのメディアによると、ナウル政府は、北太平洋、メキシコ湾、ハワイの間に位置するClarion-Clipperton海域(CCZ)でのマンガン団塊採掘に関する規則を今後2年以内に決定するよう、国際海底機構(International Seabed Authority:ISA)に要請するという、「2年ルール」を発動したことを明らかにした。同政府によるこの要請により、CCZでのマンガン団塊採掘は2023年に解禁される可能性が生じている。ISAはCCZでのマンガン団塊採掘に関する規則の草案を2014年から作成中であるが、同機構の加盟国または締約国からこれらの規則を今後2年以内に決定するよう要請された場合、この期間以内に規則を決定しなければ採掘を解禁とするという「2年ルール」に従う義務を負う。ナウル政府は今回、同政府がISAに行った要請において、マンガン団塊探鉱企業の加DeepGreen Metals社の子会社Nauru Ocean Resources Inc(NORI)社が、今後2年以内にCCZでマンガン団塊の採掘を開始する申請を、ISAに行う意向であることを言及したとしている。一方、環境団体や海洋科学者達は、マンガン団塊の採掘が環境に与える影響が未知であることを理由に、今回のナウル政府による要請に懸念の声を上げているとされている。