閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
モリブデン
2021年7月9日 サンティアゴ 兵土大輔

アルゼンチン:主要な銅プロジェクト5件の進捗状況

 2021年7月6日付け地元メディアは、アルゼンチンにおける5つの主要な銅プロジェクトの進捗状況を報告した。
・Mara(旧Agua Rica)銅プロジェクト(Catamarca州):
 Yamana Gold社(トロント)が所有する銅プロジェクトで、副産物としてモリブデン、金、銀を伴う。現在FS段階であり、環境及び社会的評価を実施している。既存調査結果から、マインライフは28年、生産量は銅205千t/年が想定されている。
・Josemaría銅・金プロジェクト(San Juan州):
 Josemaria Resources社(バンクーバー)が所有する銅・金プロジェクトで、2021年2月に環境社会影響評価をSan Juan州政府へ提出しており、承認が得られた場合は2022年末に建設工事を開始する予定である。既存調査結果から、マインライフは19年、生産量は銅131千t/年、金224千oz/年が想定されている。
・Taca Taca銅プロジェクト(Salta州):
 First Quantum社(バンクーバー)が所有する銅プロジェクトで、許認可時期等に応じて2023年または2024年に建設判断を下す予定である。既存調査結果から、マインライフは32年以上、生産量は銅224千t/年、金106,880oz/年、モリブデン2,914t/年が想定されている。
・El Pachón銅プロジェクト(San Juan州):
 Glencoreが所有する銅プロジェクトで、現在FS段階であるが、最近詳細な報告はない。既存調査結果から、マインライフは30年以上、生産量は銅200千t/年が想定されている。
・Los Azules銅プロジェクト(San Juan州):
 McEwen Mining社(トロント)が所有する銅プロジェクトで、2020年からCOVID-19の影響によりプロジェクトを中断している。同社によるとプロジェクトの権利売却に向け交渉中であり、正式決定は2021年8月に発表するとコメントしている。既存調査結果から、マインライフは36年、生産量は銅185千t/年が想定されている。

ページトップへ