ウズベキスタン：銅産業クラスター創設へ

　2021年7月5日付けの地元報道等によると、ウズベキスタンのShavkat Mirziyoyev大統領は2021年6月28日、銅生産の更なる発展と産業クラスターの創設に関する会議を開催した。
　ウズベキスタンでは過去5年間で同国の銅生産量は約1.5倍に増加し、2020年には148千tに達した。しかし、高付加価値製品を生産する取り組みは十分ではなく、特に銅の約60％は原料として輸出されている。銅の販売収益は現在2.5bUS$であるが、今後5年間で銅生産量が400千tに増加すれば、関連産業も含めて7～8bUS$に達する可能性がある。
　この目的のために、2021年6月24日に大統領決定「鉱業・製錬産業及び関連産業発展のための追加措置」が採択された。当該決定により、銅産業クラスターの創設が定められ、首相を長とする特別委員会が設置された。会議では、この戦略的目標を実現するための方策がまとめられ、非鉄金属とレアメタルの探査拡大5か年計画策定の重要性が強調された。
　会議では、この分野の設計・エンジニアリング・サービスの発展に向け、有力な国際的企業の協力を得て、先端的な設計研究所を設立するという課題が定められた。また、自国で鉱山設備や機器の生産・メンテナンスを立ち上げる必要性も指摘された。