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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2021年7月21日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Yubileinoe硫化銅鉱床で、最も生産性の高い鉱層の開発開始へ

 2021年7月7日付けの地元報道等によると、ロシア国家審査総局は、Yubileinoe硫化銅鉱床(バシコルトスタン共和国)の第VI鉱層開発のための坑内掘鉱山建設に関して、再提出された設計文書とエンジニアリング調査結果を審査し、肯定的結論を出した。
 ロシア最大級のYubileinoe硫化銅鉱床は、1966年8月、バシキール自治共和国(現バシコルトスタン共和国)Khaibullinsky地区Akyar村から35km地点、ウラル山脈南部の東斜面で発見された。現在、鉱床では露天掘りによる採鉱と剝土作業が終了している。最大1,500mの深度にある非鉄金属鉱石の坑内資源は、Bashkirskaya Med社(Ural Mining and Metallurgical Company(UMMC社)の鉱業資産の一つ)が開発している。同鉱床では、これまで商業的価値のある6つの硫化銅鉱層が発見されており、最も生産性の高い第6鉱層には鉱床埋蔵量の主要部分(約84%)が含まれている。
 国家審査総局の肯定的結論を取得した設計文書では、第6鉱層開発のための坑内掘鉱山施設の建設を予定している。計画されている施設では、年間3.6百万tの銅・亜鉛硫化鉱・含金褐鉄鉱を採掘・処理する。
 坑内採掘施設の建設では、2つの立坑(Yubileinoe鉱床中央部のSkipo-Kletevaya立坑、北部のSevernaya Ventilatsionnaya立坑)を建設する。坑口建屋、スキップ・ケージ巻上機建屋のほか、コンベヤギャラリー、ユーティリティー・ラック、電力・コンプレッサー設備ユニット、給水(飲料水・生活用水・防火用水)ポンプステーションや、非生産系の建物・施設も建設する。また、プロジェクトでは、硫化銅鉱坑内採掘の計画レベル確保に必要な既存施設の改修も予定されている。

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