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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年7月21日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT Freeport tripleでのCOVID-19について、現在生産には影響なし

 2021年7月13日付け現地メディアによると、Papua州Mimika県にあるPT Freeport Indonesia(PTFI)の銅・金鉱山でのCOVID-19の感染者数は、数週間前のレベルと比較して2~3倍に増加している。しかし、PTFIのコーポレート・コミュニケーション担当副社長のLiza Pratama氏によれば、これら感染者数の増加が鉱山の操業や生産に影響を与えるまでには至っていないとした。
 Liza氏によれば、感染者数は増加しているが、労働者に深刻な症状は出ておらず、労働者の約半数はワクチンを接種しているほか、感染した労働者は隔離されているとしている。
 COVID-19の陽性が確認された労働者数が増えたことによって、現場の作業員は減っており生産量の減少が見込まれるが、ワークシフトによって非感染者の労働時間を延長している。Liza氏によれば、財務上の影響はあるかもしれないが、生産上の影響は現時点では見られず、全体的な影響はまだ見積もっていないとしている。また、精鉱の生産と出荷は、まだ目標の範囲内にあるとされている。
 PTFIの48.76%の株式を保有する米Freeport-McMoran(FCX)社が発表したプレスリリースによると、PTFIは2021年に約1.4十億lbの銅精鉱を生産する予定で、昨年の実現生産量809百万lbと比較して73%増となる。一方、2021年の金の生産量は、2020年の848千ozから65%増の1.4百万ozを目標としている。

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