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2021年7月21日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PTFI、Gresik銅製錬所建設理由とWeda Bay製錬所において中国との協力解消

 2021年7月15日付け地元メディアによると、PT Freeport Indonesia(PTFI)は、東Java州のGresikに銅製錬所建設の継続を最終的に決定したが、他方で中国青山集団(Tsingshan)との北Maluku州中央HalmaheraのWeda bayでの製錬所建設に係る協力関係を解消した。
 PTFIのコーポレート・コミュニケーション担当副社長のRiza Pratama氏によれば、Weda bayでの製錬所建設のために計画されていたTsingshanとの協力関係は合意に達しなかったとし、Gresikに自ら建設したほうが良いとした。また、PTFIは、GresikのJava Integrated Industrial and Ports Estate(JIIPE)地区に製錬所を建設することを決定する際には、電力供給と廃棄物処理も考慮したとした。
 2023年の完成を目指していたGresik銅製錬所の建設は、COVID-19パンデミックの影響を受けた。このため、PTFIは2020年4月にエネルギー鉱物資源省に建設の12か月延期を届けた。この延期案の中で、Weda Bayでの製錬所建設をTsingshanと協力して行うという代替案が浮上した。この協力案では、Weda Bayでの製錬所建設のための投資費用の大半をTsingshanが負担するものだった。
 一方、Gresikでの製錬所建設のための資金調達は、PTFIがすべて融資によって行う。Gresikでの製錬所建設の投資額は3bUS$と見積もられている。

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