ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他
フィリピン:DENR、露天掘り解禁の可能性を検討
2021年6月22日付け現地メディアによると、環境天然資源省(DENR)は、露天掘りの禁止を解除する可能性について検討を続けている。
Harry Roque大統領報道官は、Rodrigo Duterte大統領が2021年4月14日に署名した大統領令第130号には露天掘りの解禁は含まれていないことを明らかにした。大統領令第130号は、9年間の鉱物協定のモラトリアムを解除するもので、経済成長を促進し、政府のプロジェクトやプログラムを支援するためのものある。
しかし、Roque大統領報道官は、「鉱業に関する大統領令130号は、露天掘りの禁止を解除するものではない。DENR次官のBenny Antiporda氏と協議したが、彼はこの問題はDENRによってまだ研究されていると言っている。」とし、Duterte大統領にとっても露天掘りは、依然として受け入れがたいものであることを繰り返し述べた。
Duterte大統領は2017年11月、露天掘りが引き起こす環境破壊を考えると、露天掘り禁止に同意すると述べ、2018年7月23日の3回目の国政演説(SONA)で、環境保護は政府の優先事項の1つであるとして、鉱業界に環境を破壊しないよう警告した。
Roque大統領報道官は、環境を破壊せずに鉱物を採掘する別の方法を見つけるよう鉱業界に呼びかけたDuterte大統領の言葉を繰り返し、大統領が鉱業界に対して、環境を破壊せずに鉱物を採掘する別の方法を模索するよう求めていたことを強調した。他方で、Antipordaから聞いたこととして、大統領とDENRのCimatu長官の両者は、鉱業界が持続可能で環境へのダメージを最小限に抑える方法で鉱業を再構築する必要があるという点で合意していると付け加えた。
フィリピンの法律では露天掘りは認められているが、Duterte大統領はこれまでに行われた解禁勧告を拒否している。
