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2021年7月28日 モスクワ 秋月悠也

ウクライナ:ウクライナ議会、採取産業の透明性確保に関する改正法案を議論

 2021年7月18日付けの地元報道等によると、ウクライナ最高会議は採取産業の透明性確保に関する法律を改正する法案第3790号を第一読会で採択した。法案説明文によると、法案採択の目的は、その実践的な適用の結果に基づいて、法律「採取産業における透明性の確保」の規定を改善し、2019年に更新されたEITI(採取産業透明性イニシアティブ)基準の規定を導入することにある。
 法案では以下のことが提案されている。

  • 法律で要求される情報の開示手続き(報告書の形式の承認手続き、情報開示主体による報告書提出期限)及び開示されるべき情報の範囲の明確化。特に、2021年1月1日以降、投資家が国(国の権限ある者)と締結した地下資源利用契約を開示(公開)することは、EITI基準2019の個別要件である。
  • CO2排出に対する支払い額を含めた報告を導入
  • 各性別の従業員数を含む平均従業員数の情報を提出
  • EITI実施に向けたマルチステークホルダーグループ(MSG)の人員構成にジェンダークォータを設定

 法案はまた、法律で使用される用語の改善、採取産業で活動する事業体の範囲の明確化や、EITI実施に向けたMSGの形成手続きの改善、採取産業で活動する企業が不正確な情報を提供した場合の責任問題の解決についても提案している。

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