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インドネシア:PT PLN、PT Ceria Nugraha Indotamaのニッケル製錬所への電力供給を来年から開始
2021年7月26日付け現地メディアによると、国営電力会社PT PLNは、PT Ceria Nugraha Indotama(CNI)が所有する東南Sulawesi州Kolaka県のニッケル製錬所プロジェクトへの電力供給を2022年に開始する見込みであると発表した。
両社は2019年10月に電力売買契約を締結し、PT PLNは必要な電力を2段階に分けて供給することになっている。第1フェーズの118MVA(メガボルトアンペア)は2020年12月に、第2フェーズの294MVAは2021年末に開始される予定であった。
しかし、COVID-19のパンデミックをはじめとする様々な障害により、ニッケル製錬所のプロジェクトには遅れが生じている。PT PLNのSulawesi、Maluku、Papua及びNusa Tenggara地域担当のSyamsul Hudaビジネス・ディレクターによれば、COVID-19により全てのスケジュールが遅れており、契約は修正され、第1フェーズの118MVAは2022年9月に配電されることになっている。
また、電力供給は段階的に行われ、2022年9月の供給に続き、PT PLNは2023年4月と9月にそれぞれ68MVAの追加供給を行い、2024年12月に残りの158MVAが配電される予定である。契約では、PT PLNは、PT Ceria Nugraha Indotamaに製錬所にとって最も信頼性の高い高品質な電力供給を行うことになっている。
PT Ceria Nugraha Indotamaは、ニッケル鉱石5百万tの投入能力を持つニッケル製錬所の容量を拡大し、ニッケル含有率22~24%のフェロニッケルを230千t/年生産する予定である。
2020年11月、同社とエンジニアリング会社のPT PPは、Lapaopaoブロックの生産ライン1と生産ライン5~6の2段階で開発される1.01tIDR(インドネシア・ルピア)のプロジェクトのEPC契約を締結した。生産ライン2の建設期間は26か月、生産ライン5~6は34か月での完成を目指している。
