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豪:NT準州政府、海岸地帯の環境価値を保護するため海底資源採掘の禁止を宣言
2021年8月5日付けの地元メディアによると、NT準州政府は同州における海底資源の採掘を禁止することを宣言した。同政府は2012年3月から海底資源採掘のモラトリアム期間とし、その期間が明ける直前の2021年2月に海底資源採掘の禁止について宣言を行うことを決定していた。今回、同政府が行った宣言「Declaration to prohibit subsea (seabed) mining」では、NT準州の海岸環境が文化、経済、生物学、社会の面で価値があり、海底資源の採掘がこれらの価値に深刻なリスクと甚大な打撃を与えること、また、その本質や影響の範囲に関する情報が不足しているために、同州の環境保護法(Environment Protection Act 2019(NT))に従い適切に調査及び規制されることが不可能であるという理由に基づき、海底資源採掘を禁止するとしている。同政府は、同準州の海岸環境の価値の具体的な項目として、同準州の主要産業である観光産業や漁業などにおける社会面での価値、イルカやジュゴンなどの多様な動物相における生物学的な価値、先住民遺跡などの文化面における価値などを挙げている。
