閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他
2021年8月12日 サンティアゴ 兵土大輔

チリ:上院議会が水法改正法案を承認、下院での審議に移行

 地元メディアによると2021年8月4日、上院議会は水法を改正する法案を承認した。主な改正点は以下のとおり。

・第5条項
 水は公共財であることを明確にする。水はチリ国民の所有に属する。
 人間の消費、衛生の保護、生態系の保全に関する水の利用可能性などについて、公共的性格を有するものとする。
 国は、自給自足と生態系保全機能のために利用可能な水備蓄を構成することができる。
 氷河分布地域における水使用権の付与を禁止する。
 政府は、先住民コミュニティの利益のために先住民の領土に既在する水を保護しなければならない。
 政府は、自給自足および生態系保全機能のために利用可能な水の備蓄を認める。
・第6条項
 水使用権は、一時的なコンセッションにより付与される。
 水の利用可能性と持続可能性に関して要件が満たされる場合、コンセションの更新を認める。
・第58条項
 環境省により帯水層地域、湿地帯地域、生態系が劣化した地域と宣言された地域での探査を禁止する。
・第129条項
 生態系を保護するために最小限の水流を設定して、自然の保護と環境の保護を確保しなければならない。

ページトップへ