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インドネシア:PT Smelting、アノードスライムの輸出許可延長を獲得
2021年8月16日付け現地メディアによると、Freeport-MCMoRan社(FCX)は6日、東Java州の製錬会社であるPT Smeltingが、現在2021年12月30日までのアノードスライム輸出許可の6か月間の延長を受けたと報告した。
PT Smelting社は、FCXのインドネシア鉱業部門であるPT Freeport Indonesia(PTFI)が39.5%、残りを三菱マテリアルが所有している。
PTFIとPT Smeltingの契約では、PT Smeltingが年間205千tの銅を生産するために必要な銅精鉱の100%をPTFIが優先的に供給することになっている。また、PTFIは、年間205千tを超える量の銅精鉱を市場価格でPT Smeltingに販売することができる。
PTFIは、PT Smeltingの銅精鉱生産能力を30%増の300千tに増強する契約を三菱マテリアルとの間で進めており、完成時期は2023年末を目標としている。PTFIは、約250mUS$の拡張費用を負担し、PT Smelting社の株式を過半数に引き上げる予定である。
PT Smeltingは、1996年2月にインドネシア初の銅製錬所として設立された。同社は年間300千tの「LMEグレードA」の銅カソードを生産し、国内および輸出市場に販売する。副産物の硫酸、水砕スラグ、石膏は国内市場に、アノードスライム、テルル化銅は国際市場に輸出される。