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フィリピン:Joey Salceda議員、鉱業のための財政制度の可決を要求
2021年8月1日付け現地メディアによると、下院方法・手段委員会(House Committee on Ways and Means)の委員長でAlbay州選出のJoey Salceda議員は、提案されている鉱業財政制度(the regime for the mining industry、House bill 5022)の可決を改めて要求した。
Salceda氏によれば、国のガバナンスの枠組みに重要な欠陥があり、そのうちのいくつかは、首尾一貫した税制によって解決できる。
また、フィリピンは、金、ニッケル、銅、クロマイトなど、世界で5番目に鉱物資源が豊富な国である。また、世界最大の銅・金鉱床がある。推定では、最大840bUS$の未開発の鉱物資源がフィリピンにあると言われている。
中国の地質鉱物資源省は、Spratly諸島には17.1十億bbl(バレル)の石油が埋蔵されていると推定しており、米国エネルギー情報局は190tft3の天然ガスがあると発表している。
Salceda氏は、これらの資源を、適切に採掘・管理すれば、フィリピンを世界で最も豊かな国のひとつにすることができるとし、次の通りコメントした。
採掘禁止を解除する大統領令130号はまだ改善の余地があり、大統領令が環境天然資源省(DENR)に採掘業者との租税協定の交渉を委任している。しかし、まず、国の財政政策立案者と財政管理者である議会と財務省が、大統領令第130号によってこのプロセスで特定の役割を与えられていない。財務管理の経験を持つ財務省が、政府に代わって歳入分配協定の交渉を行うべきである。
税制が制定されれば、鉱業が収益を生み出す可能性がある。景気回復には、税収が欠かせない。提案されている税制では、初年度に7.2bPHP(フィリピンペソ)、今後5年間で37.9bPHPの収入増が見込まれる。これはクローズドグループによる試算であり、より多くの採掘契約が結ばれ、鉱物価格が高騰し続ける状況のなかでは、おそらく保守的な数字である。これらの収入は、財政状況の安定化に重要な役割を果たす。
