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メキシコ:新型コロナウイルス変異種の感染が拡大、一部生産への影響も懸念
2021年8月13日付け報道によると、メキシコ国内で新型コロナウイルス感染の第3波が拡大する中、鉱山2か所において感染者の増加が報告された。米Gold Resource社はDon David金鉱山(Oaxaca州)において、直近3週間で77人の陽性者が確認されたことを公表した。同社CEOは、メキシコ国内で新型コロナウイルスのデルタ株感染が懸念されている状況であり、より厳しい感染対策を講じていることで、2021年9月末まで生産への影響が想定されると発表した。なお現在、同鉱山労働者全体の約30%がワクチンの接種を完了している。
また、加Torex Gold社は国内第2位の金生産鉱山であるEl Limón-Guajes金・銀・銅鉱山(Guerrero州)において新型コロナウイルスのデルタ株感染が増加していると報告した。同社は現在、労働者や地元コミュニティ内における感染蔓延を防止するため、鉱山内での対策や検査など複数の対策を強化し、変異種の感染が拡大する状況においても生産を維持することに尽力していると述べた。同鉱山関係者のうち約1,600人が少なくとも1回目のワクチン接種を完了している。現在のところ、この他の鉱山で感染拡大のケースは報告されていないものの、複数企業関係者が同様にデルタ株の蔓延を警戒している旨コメントしている。
なお、メキシコでは2021年8月13日現在、一日あたり2万人前後の新規感染者が報告されている。国内の成人のうち約59%が少なくとも1回目のワクチンを接種完了している。
