メキシコ：環境天然資源省、Sinaloa州砂利・砂金採掘プロジェクトの環境影響評価を非承認

　2021年8月23日付け報道によると、加Angels Mine社（本社：バンクーバー）がSinaloa州に保有する砂利および砂金採掘プロジェクトに関し、環境天然資源省（SEMARNAT）は同社による環境影響評価を不十分とみなし、承認を却下した。Sinaloa州の複数機関から成る市民環境協議会は、Angels Mine社がSEMARNATに対し数十年に亘って不明瞭な情報を提出してきたと指摘し、気候変動による降雨量減少や極度の干ばつから生活用水が減少している現状と一致していないほか、採掘活動により起こりうる環境影響についても記載されていないと主張した。同プロジェクトの開発から採掘終了までの期間は計5年間とされ、カリフォルニア湾河口とSan Ignacio市内の河床の2か所からの採掘が計画されていたが、市民環境協議会は太平洋に面するMeseta de Cacaxtla自然保護区域およびウミガメの産卵地に被害をもたらす可能性を指摘している。