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鉱種:
2021年8月27日 リマ 初谷和則

ペルー:MMG社、Las Bambas銅鉱山2021年上半期動向と納税の見通し

 MMG社は、Las Bambas銅鉱山(Apurimac州)における2021年上半期の生産量は銅144,6421t(前年同期比10%増)、EBITDAは1,182.4mUS$(同260%増)だったと報告した。
 同社はCOVID-19に係る操業制限のあった2020年に比べ、人員や生産能力が回復したことや、金属市況の高騰により増産・増益が実現したとしたほか、2021年全体の生産量は310千tとなる見込みを示した。その一方で、今後もCastillo政権の動向を注視しつつ、Chalcobamba鉱床開発の実現に向けて当局やコミュニティとの協議や手続きを進めていく考えを示した。
 また、2021年8月23日付け現地紙によると、Merinoエネルギー鉱山大臣は、MMG Las Bambas社から合計約3,090mPEN(ヌエボ・ソーレス)の納税が行われる見通しを明らかにした。同大臣によれば、このうち690mPENは2011~2012年度分の一般売上税(IGV)関連の債務で、今後30日以内に支払われる見込みであり、一方2,400mPENは同社が支払う初めての所得税となると説明した。
 2011~2012年度のIGVは、MMG Las Bambas社と国税庁(SUNAT)との間の係争案件となっていたものの、2020年10月に税務裁判所がMMG Las Bambas社の主張を却下し、IGVおよび利子、罰金の合計185mPENの支払いを命じていた。なおMMG社が本案件に参入したのは2014年であることから、同社は当時の鉱業権者であったGlencoreに対する補償要求を含めた対策を検討している模様となっている。

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