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2021年9月3日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:鉱業プロジェクト計画停滞の傾向、2020年の停滞件数は対前年比44%増加

 2021年9月1日付け報道によると、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)は2021年版報告書において、国内鉱業プロジェクトのうち、2020年時点で計画が停滞しているプロジェクト件数は対前年比44%増加したと発表した。経済省統計によると、外資系企業による鉱業プロジェクトは計1,190件存在し、そのうち計画停滞中のプロジェクトは754件で、前年から231件増加した。CAMIMEXのFernando Alanís会頭は、新型コロナウイルスの影響により多くのプロジェクトに対する各種許可承認プロセスに遅れが生じていることを要因の一つに挙げた。また、企業のなかには収益性や資金調達条件の改善をうかがっているケースや、現在の不確実な鉱業政策、および税負担が高いことから投資を躊躇するケースが生じていると加えた。CAMIMEXの調査によると、メキシコにおける実行税率は52.68%で、米国、カナダ、チリ、ペルーの周辺鉱業国と比較し約13~22.5%ほど負担率が高く、同国の鉱業投資魅力度に悪影響を及ぼしている理由の一つとされている。一方でAlanís会頭は、金属価格の上昇により2021年の鉱業投資額増加が予想され、予想額5,034mUS$の到達に十分な成熟したプロジェクトが存在していると述べた。

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