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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年9月6日 シドニー Whatmore康子

豪:SA州政府、Hillgrove Resources社のKanmantoo銅・金坑内プロジェクトにおけるコマツ社製の新型掘削機の試用に2mA$の助成金を交付へ

 2021年8月31日付けのメディアによると、SA州政府は、豪Hillgrove Resources社がKanmantoo銅・金坑内プロジェクトにおいてコマツ社製の新型掘削機「MC51」を試用することに対して、同政府の総額200mA$の産業助成枠「Jobs and Economic Growth Fund」から2mA$を交付することを明らかにした。Kanmantooプロジェクトは、同社が2019年に露天掘りの採掘を終了したKanmantoo銅鉱山の地下で新たな開発を行い、銅と金を採掘するというもので、2022年の生産開始を目指している。同社は同プロジェクトにおいて、MC51を坑内掘削プラットフォームと全長500mの斜坑の開発に試用するとしている。同社によると、MC51はコマツ社の開発したテクノロジー「DynaCut」に基づき、従来の掘削機と比較して非常に少ないエネルギー使用量で硬岩を切り出すことが可能であるため、この掘削機の商業的な使用が可能であると実証されれば、同プロジェクトでは発破作業の必要性が無くなり、保安の向上やコストの大幅な節減が図られる模様。また、同社は、MC51は電動式であるので、同社の操業における温室効果ガス(GHG)排出の削減に大きく貢献することも期待されるとしている。

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