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中国:蜂巣能源科技、世界初のコバルトフリー電池の搭載・大量生産を実現
2021年8月29日、第24回成都モーターショーで会見を行った蜂巣能源科技有限公司は、同社が開発した世界初のコバルトフリーのバッテリーパックを長城欧拉(ORA)ブランド初のSUVモデル「Cherry Cat」に搭載し、大量生産も実現したと発表した。これにより車載用電池業界もコバルトフリーの時代に入るとみられる。
今回搭載されたコバルトフリーバッテリーパックの電力量は82.5kWh、エネルギー密度は170Wh/kgで、MEBモジュールを用いて航空機レベルの断熱材の導入及び軽量設計がアナウンスされている。また、性能テスト及び苛酷な部品安全テストを行い、本テスト値は国の設定基準を上回っている。常温での航続距離は600km以上を達成、5秒以内に100km/h加速を可能としている。防水性能はIP67に達し、低温状態においてエネルギー維持率が高く、加熱スピードが速い。
今後の同社のコバルトフリー電池製造計画については、それぞれコバルトフリーHシリーズの115Ahバッテリーセル、155Ahバッテリーセル、HPlusシリーズの157Ahバッテリーセル及びコバルトフリーEシリーズの115Ahバッテリーセルの合計4種の大量生産を予定しており、このうち115Aバッテリーセル及び155Ahバッテリーセルのエネルギー密度は240Wh/kgで、115Ah製品の大量生産及び自動車への搭載が実現した。
