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2021年9月13日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:2020年鉱山企業の使用電力量に占める再エネ比率が約2倍の31%に

 2021年9月6日付け報道によると、メキシコ鉱業協会(CAMIMEX)は2021年サステナビリティレポートを発表し、その中で、同協会の会員企業による使用電力量に占める再生可能エネルギー比率が、前年の14%から2020年は31%に増加したことを発表した。統計調査の対象となったCAMIMEX会員企業は、国内鉱物生産の約9割を占める。会員企業が保有する再生可能エネルギー発電施設は前年から14件増加し計37件となり、生産量は3,734GWhに相当する。中でも牽引する企業は墨Peñoles社で、3件の風力発電所を保有し、電力生産量は346GWh/年で、同社の2020年電力消費量のうち40.6%を占めた。今後の目標として、総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を2024年に60%達成、2028年に100%とする計画を発表している。また、墨Grupo México社は2件の風力発電所を保有し、同社の2020年電力消費量の19.8%を賄った。2021年には北部Nuevo León州に新たな風力発電所(出力168MW)の稼働開始が予定されている。なお、会員企業による2020年の電力消費量は前年から約10%増加し10,803GWhとなった。

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