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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年9月16日 リマ 初谷和則

ペルー・チリ:Ausenco社、関与する複数の主要プロジェクトについてコメント

 2021年9月13日付け現地紙によると、鉱業エンジニアリングサービス企業Ausenco社のLesch南米担当社長は、COVID-19のパンデミックは南米に多大な影響を及ぼし、特にペルーではチリと比べてより大きな活動制限が課せられたものの、Las Bambas銅鉱山(Apurimac州)やMina Justa銅プロジェクト(Ica州)など主要案件の活動は継続することができたと報告した。
 このうちLas Bambas銅鉱山では、現在3台目のボールミルを設置中であるとし、これにより銅の回収率が3%上昇することが見込まれ、これは当局により承認済みの粗鉱処理量145千t/日の規定内における改善であると説明した。
 Mina Justa銅プロジェクトについては、EPCM契約に係る納入の最終段階に入っているとし、本プロジェクトでは1.6bUS$が投資され、硫化鉱の選鉱プラントの処理能力は6百万t/年、酸化鉱を処理するリーチングSxEwプラントの処理能力は12百万t/年であると述べた。
 一方、チリではペルーのようなCOVID-19による鉱業活動の制限やこれに伴う遅延などは起こらなかったものの、交通手段の制限による人員やロジスティクスの手配が困難であったとコメントした。またチリでは水不足が問題となっており、海水の淡水化や輸送、鉱石破砕における多大な電力需要が操業コストを押し上げていると説明した。さらに許認可取得に時間がかかることも問題となっているが、この点についてはチリ当局も理解しており改善に取り組んでいると述べた。

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