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2021年9月21日 リマ 初谷和則

コロンビア:国際投資紛争解決センターが、Páramo de Santurbán自然保護区での鉱業禁止措置を合法と決定

 2021年9月10日付け現地紙によると、加鉱業企業Eco Oro社は、Páramo de Santurbán自然保護区での探査・開発ライセンスを20年以上にわたり活用していたが、2016年に憲法裁判所が同保護区での鉱業活動を禁止したことを受け、コロンビア国家に対し736mUS$の訴訟を起こした。
 本件を扱う国際投資紛争解決センター(ICSID)の仲裁裁判所は、同保護区での鉱業活動の禁止は、国家として合法的な決定であるという判断を下した。
 国家司法弁護庁(Agencia Nacional de Defensa Jurídica del Estado:ANDJE)の委託を受けたLathan and Watkins弁護士事務所によると、同仲裁裁判所は、同保護区での鉱業活動の禁止は、国家が有する統制する権利の合法的な行使であることを認めた。さらに、同保護区は250万人の飲料水の供給源であり、鉱業により起こり得る環境への損害は不可逆の性質のものであると述べた。
 他方、Eco Oro社は、同保護区での鉱業活動禁止を関連した法的措置、行政的措置、司法措置や、ライセンスが授与された1994年時点には存在しなかった同保護区の境界線の決定により、鉱業権による大規模なプロジェクトが実施できなくなったとし、この国家の決定は、「投資の間接的な収用」に当たるとして賠償を求めている。
 しかし、同仲裁裁判所の決定では、このような論理が本件に適用できるかどうかについて言及していない。紛争の経済的処理は今後決定されていくことになる。

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