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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年9月24日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PTFI、銅カソードの生産量を国内市場で消費できると期待

 2021年9月17日付け現地メディアによると、PT Freeport Indonesia(PTFI)は、東Java州Java統合工業港湾団地(JIIPE)に建設中の同社の巨大な銅製錬所の生産量の一部を国内消費するために、関連する国内産業が急速に成長することを期待している。
 PTFI社長のTony Wenas氏は、現在建設中の国内製錬所で生産される銅カソードがすべて輸出されないように、国内の銅カソード市場を拡大する努力が必要だとした。特に、同社は2.8bUS$を投じて年間1.7百万tの巨大な銅精鉱処理能力を持つ製錬所を開発しており、加えて、現在インドネシア国内で唯一の銅製錬所で共同出資をしているPT Smeltingの処理能力を1百万t/年から1.3百万t/年に拡張する。またPT Smeltingは、約300千tの銅カソードを生産できるが、それでも50%は輸出されている。合計で更に2百万tの銅精鉱が処理され、600千tの銅カソードが生産されたときに、これが100%輸出されないようにするにはどうしたらよいかを検討し、この銅カソードの生産量を国内消費できるような国内産業を育てる必要がある。今後3~4年の間に、他の川下産業が成長して、我々の銅カソードが国内消費できるようになることが望まれる。
 別の金・銅企業であるPT Amman Mineral Nusa Tenggara(AMNT)も、西Nusa Tenggara州Sumbawaで、年間900千tの銅精鉱処理能力を持つ銅製錬所の開発を目指している。政府は、未精製の鉱物商品の輸出禁止を開始する2024年に国内の銅製錬所を完成させることを要求している。銅や金の鉱山会社は当初、利益率の低さと莫大な投資額を理由に、必要な国内製錬所の開発に消極的であった。

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